後半戦です・・・・
ここまでのラップですが何とかイーブンで走れていました。
10㎞ 1時間25秒
20㎞ 58分32秒
30㎞ 58分57秒
40㎞ 58分38秒
しかし、ここから登坂です。
ばしゃやのエイドから少し進むと外房線の踏切。電車の通過を待ちながら75㎞のランナーと少し会話を交わしました。
「早いですね~」
「いやいや・・しんどいです」
「キロ何分ペースですか」
「キロ5分30秒くらいでしょうか」
「えぇーサブ4ペースじゃないすか」
電車が通過し遮断機が上がったと同時に、勢いよくスタート、アホみたい〜調子に乗りやすいタイプです(>_<)
だらだらと上る清澄養老ラインを清澄寺を目指してひた走ります。
とにかく歩かず、走り続けることだけ考えました。
途中にある浪切不動寺で75㎞のランナーは折り返しですが、100㎞のランナーはそこからさらに急坂を進みます。
浪切不動寺から4㎞ほど先に目指す清澄寺があるのですが、急な坂では歩きもはいりました・・・
残り1.5㎞あたりで、折り返して来たトップのランナーとすれ違いましたが余裕の表情!
清澄寺に到着するまで折り返してきた11人とすれ違いましたので、もしかしたら12番目か(^_^;)
ちょっと出来すぎ(笑)


やっとの思いで清澄寺に到着、約50㎞地点です!ここでは、レモンコーラを頂きました~美味かったぁ。あと食べたのは、菜の花てっぽう漬けでしたが、不味くはありませんが、微妙でした(笑)
それにしても目の前にそびえるこの杉、古くから「千年杉」と呼ばれ国の天然記念物にも指定されているそうです。

樹高は約44m、幹回り14.2m、東西の枝張り20mに達する。南側は昭和29年(1954)の台風の際に、並んで立っていた同等に大きなスギがこのスギの幹をなめるように倒れ、その時に太い枝が落とされ、幹にも傷を残している。
スギは我が国の特産で、本州、四国、九州に自生している。昭和63年に環境庁が行った第4回自然環境保全基礎調査(巨樹・巨木林調査)では、「清澄の大スギ」は幹回りで上位に位置付けられ、スギだけに限れば堂々の国内第9位にランクされている。(千葉県ホームページより)
こちらは、お寺です。しばしエイドのスタッフと談笑しながら、あと半分と気合いを入れます。特に不調に感じるところはありませんでした。ここで、アミノバイタルゴールドを摂取しました。アミノバイタルゴールドは、50㎞地点、70㎞地点、ゴール後に摂ろうと3本用意していました。少しでも筋肉疲労の回復を早めようとの思いでしたが、果たして効果のほどは。

清澄寺を後にして、一気に約6㎞を下ります。
スピードを出してはいけないと思いながらもブレーキも掛けられないし、大腿にダメージを与えないように走りました。
でも少し頑張りすぎたかも(>_<)
下り終わって、ばしゃやのエイドに到着。
ここでは、ゆで落花生(大粒)を何個も食べました。それと卵かきたまうどんを頂きました。美味い美味い、ちょっと食い過ぎか。
60㎞少し手前、言わずと知れた亀田総合病院がありました。初めて見ましたがスケールの大きさにビックリです。
ドクターヘリが飛び立つ瞬間に遭遇、しばし立ち止まって写真撮影。

首都圏から遠く離れた南房総の医療を支えるためには、ドクターヘリが必要ですね。

約60㎞地点にある鴨川シーワールドです。
家族は今日ここでシャチやイルカショーを楽しんでいます(^_^;)

40㎞以降のラップです。
清澄寺までは時間がかかりましたが、下ってからはそこそこ走れています。
50㎞ 1時間11分52秒
60㎞ 59分49秒
しかし、鴨川シーワールドから1㎞ほど進んだところで急に脚が止まりました・・・・そして走ったり歩いたりの繰り返し。
100㎞の区間内で一番歩いてしまったところです。
頭の中では、アイスが食べたくてどうしようもありませんでしたが、糖質不足だったかもしれません(>_<)
まぁ走ったり歩いたりの繰り返しでしたが、このあたり75㎞のランナーさんも沢山いらっしゃったので、何とかテンションを上げることができました。
途中、京都から参加の美ジョガーさんに、フォームが綺麗ですねって声を掛けられ、ちょう~嬉しかった(笑)
しばし話しながら元気をいただき、調子こいて再度走り出しました(笑)
約62㎞地点、前原海岸のエイドに到着。この辺りは海水浴場が点在しています。砂丘に平行する海浜プロムナードも見事。
ここでは、ココナッツゼリーを2個、ベトナムコーヒーを1杯。ベトナムコーヒー結構美味しかったんですが、コップにコーヒーが付着したので、コップを綺麗にするため水を2杯ほど飲みお腹ポチャポチャに。
さらに4㎞ほど進むと、浜茶屋太海のエイド到着。なんとここには鴨川名物、おさしみ唐揚げがありましたが、揚げ物は〜とても食べる気になりませんでした(^_^;)
麦茶を飲んで出発です。
何とか走れてきましたが少しむかつきが出始めました。

70㎞ 1時間18分20秒
70キロ地点の道の駅、鴨川オーシャンパークに到着。南房総ウルトラのコースには仮設トイレはないのですが、各エイドや海岸沿いに公衆トイレがたくさんあるので困ることはありません。しかしどのくらい先にトイレがあるかわからないのが難点かな。
私は100㎞の道中、一度もトイレで用を足すことがなかったんですが、これは異常かなぁ(-_-)結局、家に帰るまでトイレには行かず(≧▽≦)
ここのエイドではトコロテンを食べました(^^)/
これが美味かった美味かった~酢醤油にからし、疲れた体に染み渡りました。あと梅干しを食べ出発です。
ここで100㎞のランナー2人に追いつかれました(^_^;)

出発してからしばらくは走れていましたが、また歩きがはいります。暑さもあったのか体が火照ってきました。
汗は序盤からけっこうかきましたが、潮風が乾かしてくれたので滝汗状態にはならず。
76㎞地点、道の駅 和田浦WA・O!に到着。
ここでは、一口ゼリーを頂きました。出発前にトイレで顔を洗って頭も洗ってサッパリしましたが、椅子に腰かけアイスを食べているランナーを見、アイスが食べたいなぁなんて思いながら出発(-_-;)
次のエイドまでは約6㎞ですが、暑さのせいか途中喉が乾いて、自販機で水を購入。飲んで食べての繰り返しで、だんだん胃の調子が悪くなってきていました。
最初は、ムカムカするなぁなんて感じていましたが、だんだん吐き気も・・・
これはまずいということで、胃薬を投入。気分的には少し楽に・・・
80㎞地点のラップ 1時間8分21秒
82㎞地点のエイド 道の駅 ローズマリー公園に到着。ここでアイスでも食べようと思いましたが、多分アイスを販売しているだろうと思われる所まで距離があったので断念。
エイドでは梨を口にしました。
トイレで顔を洗い頭に水をかけ出発しました。考えてみれば、あと18㎞なんだなぁ~
不思議と80㎞以上走ってきたような疲れはなく、気持ちも前向きでした。あと20㎞で終わるのがもったいないような気もしましたが、それがイコール走りにはつながらないんだよなぁ(^^;)
海岸線を走るコースなので見飽きてきた景色が続きます(笑)
世界で最も過酷なマラソンといわれるサハラマラソンですが、50℃にもなる気温も過酷ですが見渡す限りの砂は気持ちが滅入りますよね。その点、海はというと、見飽きてはきますが、波音と潮風が疲れた気持ちを癒やしてくれるので気持ちが和みます。
もしかしたら海を見ながらボーと休息したり、ストレッチしたりというのもありかなと(^^;)

この辺りで、前を歩く100㎞ランナー2人に追いつきました。疲れて歩いているというわけではなく、2人で話しをしながら歩いていた感じ。なんと一人の方はビールを飲みながら(^o^)聞くとすでに4本目だそうです。
彼曰く、「みちくさしてますか~」
なるほど、このレースはみちくさマラソンかぁ恐れ入りました(^^;)
こんな波打ち際を見ていると、サザンの歌が頭をよぎります~私の中ではベスト5に入る歌「恋はお熱く」(^^)/
ひとりで渚に立って 寄せる波に吐息だけ 早いものね もう日が暮れてきたわ 帰り道がつらい
誰でも恋するように 俺もあなたに恋した・・・

しばらく行くと小さな田舎商店を発見しました。やっとアイスを食べれるかも。
店に入りアイスケースの中を覗くと、箱物やモナカばっかり・・・よく探すと、おっ、グリコのパピコ(チョココーヒー味)がありました。2本くっついているしお得感があります。しかし、店の主がなかなか出てきませんね(-_-)
「すいませ~ん、すいませ~ん」・・・やっと奥からおばあさんが、よっこらしょと出てきました。
いくらですかと聞くと、140円だと(^^;)ちと高いなぁなんて思いましたが背に腹は代えられません(笑)
私の姿を見て、おばあさんが、どこまで行くの?と聞くので、勝浦から野島埼灯台まで100キロ走っているんですというと、ビックリしながらも頑張ってと励まされ少し元気をいただきました。
アイスはとても美味かったなぁ(^^)/
ローズマリー公園のエイドから6キロほど進むと次なるエイド、南千倉児童公園です。
このエイドはお腹にたまるものばかりおいてありました・・・
さつまいも、ふかし芋、蒸しパン、寒天ゼリー・・・どれも腹にはいりません。
ここまで結構食べ通しだったし、無理に食べなくても良かったのですが、ガス欠が恐くて寒天ゼリーを食べました。結構無理矢理詰め込んだという感じ(泣)
ここで90㎞地点のラップ 1時間13分57秒
歩きもあったので時間がかかりました。でも残り10㎞と思うと元気になるよりも、もうすぐ終わってしまうという寂しさが込み上げてきます。残りのエイドも2つ。
92㎞地点にある、道の駅 ちくら潮風王国に到着。かなり大きな道の駅でした。
でもここのエイドにはお菓子のみだったので、ドリンクだけを飲みました。出発前に気合いを入れるため、顔を洗って頭から水をかけます。
もう後わずか・・・残り5㎞の標識。ここで時計を確認すると3時25分、ということは10時間25分経過。キロ7分で行けば11時間を切れるか・・・

そして最後のエイドである紀州白浜ホテル前に到着。
びっくりしたのは、ここに置いてあるのは牛乳のみ!
三芳牛乳・・・多分地元の美味しい牛乳なんだと思うけど、スタッフに聞きました。
牛乳ですか?
そう〜みんなそう言いますね(笑)
お腹壊しませんかね?
合わない人は止めた方がいいかもね(笑)
こちらも苦笑い(笑)
体調的に受け付けそうもないのでスルー
時間のロスだった(>_<)
残り3㎞、10時間38分経過・・・2㎞進むのに13分もかかっている(>_<)

残り1㎞のちょっと手前、ちょうどこの辺りで我が家の車と遭遇。子供たちの声援を受けました(^^)/
後で聞くと、鴨川シーワルドを出てから、各エイドで私を探しながらゴール地点を目指していたらしいが、私が先先を走っていたんですね。そして最後の最後に間に合ったみたい。おかげでゴールシーンの写真を撮ってもらえました。
残り1㎞、10時間53分経過・・・2㎞進むのに15分もかかってしまいました(>_<)もう吐き気との闘いでした。
ここから1㎞は、灯台内の公園をくねくねと進みますが走れません。

最後の1㎞は最悪・・・走りながら嘔吐しそうになること数回・・・そのたびに嘔吐を抑えようと立ち止まります。
観光客の方々もいるし、みんなの前で吐けないし、物陰にかくれて吐こうかとか・・・もう11時間切りは諦めていました。
でもとにかく笑顔でゴールテープは切ろうと、最後の力を振りしぼりました。
そして何とかゴールテープを切ることができました。

終わった~
やっと終わった~
ゴールしてから直ぐに完走証をいただきます。
記録、10時間59分1秒・・・記録証を見るまで11時間を切ったことは分かりませんでした。
何とか切れたかぁという安堵感。
ゴール後、ご飯と、いそっぴ(精進蟹)味噌汁が振る舞われていましたが、一口も食べられませんでした。
記録証を見ると総合10位(笑)
100㎞エントリー251名でしたので、タイムとは別にまずまずの走りだったのでしょうか。

100㎞の10㎞毎のラップです。昨年走った丹後とも比較してみました。
今回は昨年と比べて大きな落ち込みはなかったものの、ラストは踏ん張れませんでした。去年の丹後は、し〜やんさんとラスト10㎞を一緒に走れたことが力になっていました。当然去年の方が体のダメージはボロボロだったわけですが、やはり最後は精神力だなぁと今更ながら思います!

今こうして振り返っていますが、ブログでは書ききれないほど、とてもとても充実したマラソンでした。
一つ一つの出来事を思い出しながら書き込んでいますが、とても書き込めない思いもたくさんあります。
あの時、あの場面、そして苦しかったこと、楽しかったことなどなど、思い出はたくさんあります。
こんな贅沢を与えてくれた大会関係者、地元の方々、応援して頂いた方々、家族に感謝一杯です\(^o^)/
ウルトラは距離が長くつらいと思われがちですが、ウルトラだけでなく全ての距離において一歩一歩の歩みを止めなければ必ずやゴールにたどり着けるんだとあらためて思いました。

レースが終わった直後は、脚の筋肉痛もありましたが歩行には困りませんでした。
次の日の日曜日は、地区の運動会があり小走りくらいはOKでした。
そして今日は、仕事も普通に熟し、階段の上り下りでは若干の筋肉痛はありましたが問題なし。
明日はジョグぐらいは出来そうな雰囲気ですが、雨予報のため今から走る気なし!
目に見えないダメージは当然あると思いますが、体調には問題なし。
実は風邪気味でしたが、ウルトラ走って回復もしました(笑)
後は15日の四万十川ウルトラマラソンでベストを尽くすだけ\(^o^)/