小豆島一周ウルトラマラソン完走記(後半)

続きです。
そういえば、前半で載せ忘れた写真があります。今回私は、ほとんど写真を撮ってません(-_-;)
写真撮る余裕がなかったのです。なのでここで使用している写真のほとんどはTH2さんが撮ってくれたもの。その数少ない私が撮った写真を前半載せ忘れておりました。
その一つがスタート前のTH2さんです。
自転車の操作方法が分からず、1kmほど電動自転車なのにスイッチオフのままノーマルで走り、そのまま坂道を一生懸命漕いでいたTH2さん。ママチャリでバッテリー積んで、スイッチ入ってなかったら重たかったでしょうね(^.^;
途中で操作方法も判明し、「これいいわ~」なんて言いながら前半の40kmをサポートしてくれたTH2さん。ペースの遅い私に欠伸をしながらサポートしてくれたTH2さん。その後、40km地点のユースホステルで自転車から自分の足に乗り換え60kmを走ることになりますが、ランとのギャップがあったことは想像に難くありません。

もう一つ、前述した城ヶ島手前で写真を撮るTH2さん。こんな感じでいろいろ写真を撮っていただきました。

希望の鐘を鳴らす私、ご利益なのか鐘を鳴らしてから最後まで足が攣ることがなかったですが、正確に言うと、鐘を鳴らした後で2度脚が攣り、その後攣らなくなったのです(^.^;)
なので、この希望の鐘のおかげと思っています(笑)

さて、60kmを過ぎて残り40kmですが、私は残り40kmとは考えません。残り、39km台だと考えることにしています。何が違うかって、そう考えた方が残りの距離は少ないから(笑)
さぁ~走り始めてすぐに登りです。
「あッ、バスだぁ~」とTH2さん。「土庄行、乗る?、どうする~」私に悪魔の囁きを呟きます(;´Д`)
ありえません(キッパリ)
ここ小豆島では300円でどこまでもバスに乗れるらしく、かなり魅力的ですがね(-_-メ)

リフレッシュして少しは走れるようになりましたが、足の甲の痛みだけは消えません。シューズの相性じゃないかとTH2さんは言いますが、もしかしたらそうかもしれませんね。シューズが軽くてクッションがあり足底が柔らかいのが原因かも?
先に進むと、62km地点に天狗岩丁場という名勝かあります。
この辺一帯には大阪城の石垣を作るための多くの石切り場があります。
横目で見ながらその迫力に圧倒されます。いろいろじっくり見て回りたい所もありますが、今のペースで計算してもゴールは17時。100km13時間。この先の疲労とか考えたら、もしかして帰りのフェリーに間に合わない・・・そんなことになったら野宿だー(^.^;

63km地点、ここには福田港があります。姫路と小豆島を繋ぐ航路ですから、観光センターには売店ぐらいあるものと思って立ち寄りましたが、あったのは自販機だけ・・・(´;ω;`)ウッ…
この頃になると特にお腹が空いているわけでもなく、何かあったら口に入れようかなぁぐらいの気持ち。
朝パン2個、途中、おにぎり1個、ミニアンパン2個、ゼリーだけの補給でしたが、ガス欠にはなりませんでしたね(*^^)v
そのフェリーターミナルにて

相変わらずアップダウンは続きますが、普通なら大したことのない坂道なんだけど。でも足の痛みに負けてしまい、とぼとぼ歩き。

70km地点、ここにリゾートホテル?コテージ?がありました。ちょうどプールに水を入れているとところで、暑かったし思わずダイブしたくなるほどの美しいプール・・・でも私、泳げないし(-_-;)
その先には、吉田温泉の看板が目に入った!
今何したいかって、とにかく風呂に入りたい。汗まみれの体を何とかしたい・・・
海に目を向けると肉眼でもはっきり陸地がわかります。たぶん赤穂か相生かなー
そしてとうとう北岸側に回り込みました。
75km地点、このあたりは緩やかな坂道が続きますが、ますます走れなくなってきました。平坦なロードでさえ歩く始末(¯―¯٥)
こんなはずじゃなかったと自分に気合を入れますが気合も空回り。
TH2さんも、古傷の足首の痛みが出現し、お互い一緒に歩いたり走ったりを繰り返します。
79km地点、岡山の日生と繋ぐ大部港があります。観光営業所へ行きますが、トイレを借りて自販機で給水するのみ。
この大部港からゴール手前までは、7年前に参加した瀬戸内海タートルマラソンで走ったコースなので何となく記憶にある景色です。

これ登りなんだけど、走ってますよ~(゚д゚)!
ウルトラは、必ずどこかで回復すると言われていますが、このあたりから登りでも少しは走れるようになってきました。
人間の体って不思議な力を持っているものです。

80km地点、タートルマラソンでも走ったコースですが、ここからは大小7~8つのアップダウンが連続するロードとなります。7年前はここからペースアップしてサブ3.5したコースですが、今は昔ってやつです(ーー;)
83km辺りからTH2さんがショートカットプランを提案してくれます。
88km地点の屋形崎鼻から土庄港へショートカットする26号線があると。でももしかしたらかなりキツイかも知れないしどうする・・・
TH2さんがグーグルマップで検索すると私が予定していたルートより3kmほど距離が短い。肝心なのは高低差が判らないこと。この点が微妙な気がするなぁ・・・
でも、ショートカットしたら100km走り切るのに距離調整が必要だし、小豆島一周にはならないような気がしたし・・・
走りながらしばらく考えた。
私の第一の目的は100kmを走ること。第二には小豆島を一周すること。
私は当初の予定通り進むことを選択。
TH2さんはショートカットを選択。
ここで二人は別々のルートでゴールを目指すことになりました。
ちょっと気になったのは別れ際に見えた26号線のルートが、かなり急激に見えたこと(^.^;
私はコッチ(笑)

TH2さんと別れて、そうか私は3kmのビハインドがあるのか~
遅れてはならないと走り出しました。
時計はすでに5時を回っています。
90km地点、江島港から見る半島越えに沈む夕日。

少し進むと左側に大きな山壁が見えます。あれって今TH2さんがショートカットしているコースじゃないか~。間違いない(@_@;)
果たして無事に越えられるのだろうか。

93km地点、西海岸に入りました。
徐々に暗くなってきて、車の交通量も多くなり、残り6km辺りでヘッドライトをつけることに。
17時50分、THさんからゴールしたとの連絡がありました(◎_◎;)
しかし、ショートカットのコースはかなり苦しんだ様子です。
私は99km地点です。
土庄港にはこれから入港するフェリーが到着するところでした。あの先がゴール地点ですね~

100km地点を写真に撮ろうと時計とニラメッコ。そして100km地点を確認。
13時間56分40秒!
とりあえず100km走りました\(^o^)/

ここらさらに力を振り絞って土庄港を目指します。
土庄町の街中に入り、観光客らしき人たちとすれ違うたびに、俺、何してるんだろうと思いましたが自分的には感動しながら走っていました。
灯りの消えた観光センター前にTH2さんが待ってくれていました。TH2さんのサポートがなかったら走り切れたかどうかわかりません。感謝!感謝!
ゴールを祝ってビールで乾杯。

ビールを飲みながら、TH2さんが選択したショートカットコースが今回のルートで最難関だったことを聞かされました(-_-;)
TH2さん、ラン60km、サイクリング40km、合計100kmおめでとうございました。ナイスファイトです。
その後、お風呂に入りたかったけど、予定していたホテルの日帰り風呂は6時で終了でした(T_T)
しかも高松行きのフェリーがあと10分で出港とのことで、ゴールしたままの姿で乗船(ーー;)
周りのみなさん、臭くてゴメンナサイm(__)m
船内の横になれるスペースを確保して、多目的トイレで着替えて一息できました。
もう何かを食べたり飲んだりする気力もありませんでした(-_-;)
TH2さんも疲れからか、爆睡。
昨夜の行きのフェリーから今しがたの帰りのフェリーまで丸一日、小豆島を満喫させていただきました。
とても忙しなかったけど充実してました。
乗船フェリー、大変お世話になりましたm(_ _)m

フェリーを降りて、高松駅まで歩く距離の長いこと。二人、脚を引きずりながら駅を目指しました。何とか発車5分前に乗ることができホッ。予定ではこれから丸亀に帰ってシラサギで打ち上げです。

ところが電車に乗って揺られて、吐き気がしてきました。口を開くと吐きそうになります(´;ω;`)ウゥゥ
話もできず吐き気をこらえている状態。
ウルトラ走って吐き気がしたのは南房総ウルトラ以来です(´;ω;`)ウゥゥ
今夜はとても飲めそうにないので、後日、打ち上げをすることにして固く握手をし、互いの健闘をたたえTH2さんと別れました。
今回の完走はTH2さんのおかげです。本当にお世話になりました。
家に帰っても食事は取れませんでしたが、先ずは真っ先に風呂へ向かいました。
そうしたら、横浜の山ちゃんから電話が鳴り、「おめでとうございます・・・完全復活ですね」との興奮した声。
ブログタイトルは、「完全復活」にして下さいと・・・(そうでなくてゴメン)
次に電話を替わったのは、関西支店の島〇さん。その次はフジマルさんと続けて労いの言葉をいただきました。
みんな集まっているらしいのですが、私とても動けそうもなく次回お会いすることを約束して電話をきりました。
走った距離、土庄港を起点に反時計回りに走ったルートです。

小豆島一周の高低差。ほとんど平坦はないですね。

走り終わっての感想です。
左足甲は少し痛むものの、不思議と筋肉痛はありません。
歳が歳だから反応も遅いのかと思いましたが、2日経っても問題なし・・・ピンピンしている。
走り終わった時のダメージはいったい何だったのだろう(*´Д`)
もしかして、一生懸命走っていない証拠なのかなぁ・・・
走り終わった直後は、小豆島1周はもうないなぁと思ってました。
しかし1日経って、もっと走れたんじゃないかと思い始めました。
そして2日経って、このままで良いのかとも思い始めました。
明日になってどんな気持ちに変わっているんだろう~(笑)
今回の小豆島一周ウルトラマラソンは、自分自身の復活をかけて走ったチャレンジでした。内容的にはほめられたものではありませんが、無事に完走することができました。
ウルトラマラソンは、走ろうと思った時から終えるまで様々なドラマを映してくれます。楽しさ、苦しさ、そして最後の踏ん張りを支えているのが完走への強い気持ちだと思います。
今回のチャレンジで一番の収穫は、次へのチャレンジ精神が芽生えたことだと思います。
年を重ね、調子が悪い時もあるだろうけど、こうやって走れる喜びをかみしめて、明日もまた一歩前に踏み出していきたいですね!
完走記終わり。
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