11月23日、栃木県大田原市で開催された大田原マラソンを走ってきました。
自宅から会場の大田原市美原公園陸上競技場までは約200キロの距離です。スタート時間は10時なので、自宅を5時30分にスタートしました。首都高を走行するのはストレスですが、東北道に入ってからはスムースに進み、予定通り8時30分に駐車場に到着しました。
事前にナンバーも計測チップも送付されていたので受付する必要はありません。
車降りて、第一声が「寒っ・・・」「さぶっ・・・」ブルブル〜、我が家用のテントを持って競技場に向かいました。
外は今まで経験したことがないような強風が吹きまくっています〜
体感的には2,3℃といっても過言ではない。テントを飛ばされないように張り、着替えました。今思えば、車の中とか、体育館の中の方が良かった。
着替えを終えて、少しアップすることに。
スタート、フィニッシュ会場である三原公園陸上競技場内をアップしました。

ここがスタートライン。このすぐ脇にテントを張りました。

ここがフィニッシュラインです。

とにかく風が強い。幟の旗がバタバタ、ブルブル音を立てて唸っていました。

2周ほど走って、テント内に避難。スタート20分前までノンビリ。その間、ヒロシさんに電話をかけご挨拶。わざわざ体育館からスタートラインの所まで来て頂きました。
ヒロシさんからのアドバイスを聞いて、集合場所で再開することにしましたが、人が多くて会えませんでした。後で聞いたところ、この厳しい状況で3時間10分そこそこで走っていました〜サスガです。
さて、私。
先週の月曜日から風邪が日増しに酷くなり、直前まで自分が走るイメージを全く持てないままレース当日を向かえていました。多少体調も良くはなっていましたが治り切っておらず、内心はシンドイなぁなんて思っていました。
でもレース会場に着くなりテンション上がりました。大田原は制限時間4時間のガチンコ。仮装も禁止のレース。
やっぱりアドレナリンってあるんだぁ〜アドレナリン出てきました(笑)
私なりに大田原は自己ベスト更新を目指すレースとしての位置づけでしたので、体調不良の今回でしたがカメラは持たずに走ることに。
大田原に向けての対策は坂対策です。前半の22キロまでは下り基調、後半はほとんど上り基調。そのための対策として、奥武蔵、清川ハーフと坂中心のレースを間に挟み臨んだレースでもありました・・・・
スタートブロックはBブロック。ブロックはタイム申告順にAからDに分かれています。何と2時間50分台でもBブロックというハイレベル。
私は、Bブロックの比較的前列に並びました。スタートロス13秒ですから何のストレスもありませんでしたね。さぁスタートです。
0〜5キロ 23分12秒 キロ4分37秒スタート直後から周りにつられて走っていました。序盤は風が強くて我慢の走りでした。スタートして500mぐらいでサブ3.5のペーサーと周りの集団を抜き、特に呼吸も苦しくなく快調に走っていました。まぁ時計を見て少し速すぎるかなとは思いました。
5〜10キロ 22分42秒 キロ4分28秒 10キロ通過46分7秒速すぎと思った入りの5キロより速いペースでしたが、タイムだけ見ると鳥取マラソンの時よりは余裕のあるペース。
しかしこの時から異変は起きていました。
6キロ過ぎに、左大腿四頭筋が張ってきました。ちょっとやばいなぁと思いながら、セーブして走りました。それでもタイムが出たのは下り坂だったからでしょう。
次に8キロ過ぎに、右大腿四頭筋が張ってきました。この張りは何だろうと思案していました。
そう言えば、日曜日にジョグした際にも右大腿四頭筋に張りがありました〜、この序盤でもし脚が攣りだしたらレース終了となってしまうと思い10キロ地点でアミノ酸サプリ(顆粒)を飲みました。
10キロ〜15キロ 23分18秒 キロ4分38秒脚が攣らないようにと気をつけながらでしたが、この間も下り基調だったせいかそこそこのタイムで走っていました。ず〜と強風でしたが向きによっては追い風にもなり、暑さも感じたくらいでした。
しかし頭の中は常に両足の状態を気にしながら、このまま最後まで脚が持ってく〜、持ってくれ〜と内心叫びながら走っていました。
15キロ〜20キロ 24分9秒 キロ4分48秒この間、両足の大腿四頭筋の状態が、張っている状態から痛みに変わっていました。
そしてどんどん抜かれます。少し凹みましたが、我慢の時と言い聞かせていました。
ハーフ時点 1時間38分44秒この時点で私は大きな勘違いしてしまいました。というのは、こんなに調子が悪いのに結構いいペースで走れているなぁという錯覚。この脚の痛みさえ治まれば、もしかしたら目標に近いタイムに近づくかも・・・・
20キロ〜25キロ地点 24分45秒 キロ4分53秒 ここでさらにアミノ酸ゼリーを投入。23キロぐらいから上り始めているのでペースは落ちましたが、ここが踏ん張りどころと決めていました。しかし両足の痛みは治まるどころか刺すように痛くなっていました。救われたのは登り基調だったことで太腿への負荷が大きく掛からなかったことだと思います。25キロ地点で思いっきりペースを上げましたが・・・(気持ちだけだったかぁ)
25キロ〜30キロ 26分56秒 キロ5分33秒相変わらず両足の痛み、この痛みは何だろうと考えながら走っていました。痙攣するわけでもないし、ちょっとした痛みならペースを落とすことで回復すると信じていました。
坂を上り始めてからは向かい風がかなりきつく感じましたが、脚の痛みよりましでした。
30キロ地点で2時間25分・・・すでにサブ3.5は無理かなぁ・・・・頭を過ぎりました。
30キロ〜35キロ 28分37秒 キロ5分40秒気持ちで走っていましたが、脚が思うように動きませんでした。痛い、痛い・・・なんで痛いのか意味不明・・・
ここも上りだったので、かろうじて走れていました。
ここで止まるわけにはいかない・・・とだけ思いながら走りました。
35キロ〜40キロ 35分1秒 キロ7分35キロを少し過ぎたところで、サブ3.5のペーサーとそれを取り巻く集団に抜かれてしまいました。
この時は少しでも後ろに着いていこうと思ったのですが、多少のアップダウンが脚を苦しめました。平地や下りになると太腿部に着地の負荷がかかり、着地の度に激痛が走るようになりました。
絶対に歩かないと決めていたのに、とうとう36キロ地点を少し過ぎたところで立ち止まってしまいました。立ち止まると両足がガクガクと震えています〜しかしそれは痙攣ではない・・・
ここからは、足を引きずりながら、走ったり、歩いたり、止まったりを繰り返しました。
沿道から「諦めるなぁ」「頑張って」と声がかかります。
嬉しくもあり、悲しくもあり。
40キロからゴール 14分45秒 キロ6分43秒残り2.195キロです。長かったけど、あと2.195キロで終わってしまうという想いは他のレースと同じように感じました。
不思議なことにゴールが近づくと気力も湧きます。
とにかく走ってゴールするんだと言い聞かせながら頑張りました。
競技場入口。まさか嫁に写真を撮られているとは思いませんでした。

ゴールの瞬間。脚は動かないけど腕だけで前に進んでましたね。

とにかく根性でゴールにたどり着きました。
悔しいやら情けないやらでしたが、頑張って走り抜きました。
ゴールしてからは、足を引きずりながら、流れ作業的にエビアン720ml、アンパン、、サプリメント、野菜ジュース、完走証を受け取りました。
それからさらに、無料配布のなめこ汁の列に並び、参加賞のTシャツもらってテントに戻りましたが、まともに歩けないし、しゃがむこともできません。しばらくテントを前にして中に入り込むことも出来ず動けませんでした(笑)
脚を畳むことができない感じ・・・よくレースを走った翌日に、脚が筋肉痛で棒のようになってしまう、そんな状態でした。
レースから一夜あけた今日に至っても筋肉痛は酷いのですが、この筋肉痛以上の痛みの中で良く走ったなぁと自分を褒めときます(笑)
しかし、その原因を今冷静に考えると、体調が回復しない状態での明らかに前半のオーバーペースよるものと思っています。
冷静さを欠いたレースメイクに大反省しています。

この強風の中、応援していただいた大田原市の方々、それと大会関係者、スタッフの方々など、すべての関係者の皆様に感謝いたします。
私の自己ベストへ更新の挑戦は打ち砕かれましたが、次は頑張ります!
【当日の出走状況】
マラソンの部 出走者数 2,873名 完走率 77%
10㎞の部 出走者数 642名 完走率 93%
こちらは参加賞のTシャツですがデザインが面白い。土踏まず部分にOHTAWARA、踵に第29回目の29の文字を足型にデザインしています。このデザインを描いた学生は、「硬派な大田原マラソン」をテーマに足型模様を使って、大田原マラソンランナーの方々に、ゴールと目標を目指して一歩一歩前進していってほしいという願いを込めたそうです。GOODデザインなTシャツですね。

これで2016年の私のレースは終わりましたが、2017年に向けて筋肉痛が癒えたらまた走りだします。