小豆島一周ウルトラマラソン完走記(前半)
今回のランは、3年前の四万十川ウルトラマラソンでのリタイアと突然の病を克服した証の復活をかけたマラソンでした。
結果から言うと、何とかゴールしたということでその目的は果たせたと思ってます。
走った結果・・・
100kmの地点タイム13時間56分40秒
101.84km島一周のタイム14時間13分52秒

スタート前からフィニッシュするまでを振り返ります。
10月14日、小豆島に向けて、17時45分丸亀発の電車で高松に向かいました。
コンビニでアルコールとつまみ、今晩の夕食を買って、18時50分発の小豆島土庄港行きのフェリーに乗り込みました。時間にしてわずか1時間の船旅ですが、船内で飲みながら、周りの観光客らしき人が目に入ると旅行気分が掻き立てられます。
私のサポートをしてくれるTH2さんも一緒です(笑)
土庄港に着き、コンビニで今晩の打合せ用アルコールとつまみ、明日の朝食を購入し、今夜宿泊する旭屋旅館へ。
昭和を感じさせる、思わずホッコリする旅館です。

着くなり、ひとっ風呂。
早速打合せ開始。私は飲み物が足りなくなり、旅館の自販機へ。これが余計だったかもね"(-""-)"

予定では21時就寝でしたが、打合せが長引き(^_^;)布団に入ったのが22時30分。すぐ寝入ったのですが、1時15分トイレのため目覚め、再度布団の中に入るも、あれこれ考えてしまい、以降眠れず。結局、睡眠時間2時間45分。THさんも1時30分から眠れなかったらしい。
眠れないので2時半くらいからテーピングや持ち物チェックなど準備に取りかかりました。出発は4時でしたので、3時頃朝食のソーセージパンとコロッケパンを頂きます。
トイレは小のみ(-_-;)
4時に旅館を出て、観光協会のコインローカーへ荷物を預け、いよいよ小豆島一周に向けて4時13分スタートしました。

500mぐらい進んだところで、今しがた出発した土庄港の交通標識が出現(@_@)反対方面へ走っていましたね(^o^;
以後、要所はTH2さんがスマホで進む方向を確認してくれたので間違うことはありませんでしたが、一人で走っていたら迷っていたと思います。
街を抜けると辺りは街灯もなく真っ暗。用意したヘッドライトはスタートでもゴールでも役に立ちましたが、当初夜通し走る計画もありましたが、無謀だったかもしれませんね。

スタートして10kmは土庄港の周りをほぼ一周します。ここまでキロ6分ペース。
夜も開けてきて、ようやく海が顔を見せてくれました。

その後も淡々と走りますが、TH2さんが気を使って話しかけてくれるので気が紛れました。
池田港から南へ進み吉野崎港。ここまで20km。キロ6分18秒ペースできましたが、ここから峠越えの連続が始まります。というか、島の周囲は一部を除きアップダウンの連続です。
小豆島一周コースには高い山を越えるようなことはありません。しかし、峠が連続していて最大167mとそれほどの標高差ではありませんが、このアップダウンが連続していて徐々に脚も気持ちも削ってくれます(¯―¯٥)
今回走ったコースの累積標高は2077mでした。

当初、キロ7分で走りきろうと思ってましたが、スタートして20km以降からはその考えは打ち砕かれました。
これから向かう釈迦ケ鼻の半島コースは、今回の小豆島一周コースの中でも2番目、3番目に高い峠が連続しています。
その急な峠が刺激になったのか、お腹の調子が徐々に悪くなりました(;´Д`)
冷汗も・・・
峠を下り終えた25km地点の手前、三都港。ここには瀬戸内国際芸術祭の作品「潮耳荘」がありました。
何と作品の近くには簡易トイレも(+_+)

ここでしばし休憩。その後も、名勝があるたびに立ち寄ったりしたため、最後はゴール時間が大幅にずれることになったのは言うまでもありません(;´Д`)

これで何とかお腹は復活。半島を回り込み、依然細かなアップ・ダウンは続きますが、平坦な道に出たと思ったら、そこにも瀬戸芸の作品「境界線の庭」がありました。バックの景色も最高ですね。

そしてまた(;´Д`)ハァハァ言いながら峠を登りますが、そこには絶景。

このあと半島を北上して、小豆島でもとりわけ風光明媚で、オリーブ園やオリーブ公園、オリーブビーチのある内海湾方面へ向かいます。36kmぐらいだったと思いますが、TH2さんが準備があるので先に行きますと猛然とダッシュ。それから私は一人旅、峠を抜けて、オリーブビーチを眺めながら走りますが気温も上昇、日射しがキツくて汗が出る出る、その汗が左目に入り、しみることこの上なし。ほとんどゴールまで汗の侵入は続き、走り終わった時には左目は真っ赤になっていました。
TH2さんとの待ち合わせ場所である小豆島オリーブユースホステルに到着。ここまで約40km、とくに大きなダメージなし。あらためて再スタートです!
ここから数キロは今回のコースで最も走りやすいコースでしたヽ(´エ`)ノ


436号線を内海湾を見ながら走ります。
ここでは、道路脇に自生しているオリーブがたわわの実を付けていて感動~
毎年5月に開催されるオリーブマラソンのコースの一部を走りました。3年前に応援に来たことが思い出されました。

ここまで口に入れたのは、朝食に食べたパン2個のみ。そろそろ補給しなきゃとセブン内海店へ行きましたが、おにぎりはすでに売り切れ(@_@)
そんなばかな・・・
理由はすぐに分かりました。この日小豆島では秋祭り太鼓大奉納というお祭りが島内各地で行われていて、コンビニの食べ物はほとんど買い占められてました。おまけにトイレは長蛇の列(@_@)

1kmほど進むとセブン馬木店がありました。ゴールまでの残り55kmにコンビニはここがラスト。ここでもおにぎりは品薄でしたが、かろうじて1個購入。TH2さんは、おにぎりと、ミニあんぱん購入。
どうしよう、おにぎりもう少し買おうかと思いましたが、まだ店があるだろうと思いコンビニを後に。この時、これが大きな間違いだとわかるよしもなし。
45km地点、オリーブマラソンのスタート・ゴール地点でもある坂手港に到着。ここはジャンボフェリーも運行しているし、観光案内所に売店でもあるかと思い行ってみましたが閉まってました(泣)フェリーが発着する時だけ開くのかしら~
この後、商店らしき店は見当たらなく、たまにある定食屋さんにも「休業」の看板(@_@。
そうです、お祭りは島内至る所で行われていて、今日は商売なんかしている場合ではないのです。ということは、この先、補給はなしということですね。しかもこの先は今回のコースでも最も峠が集中している箇所で、その最後にはコース最大の峠が待っています。
ここでちょうど半分、50km地点。TH2さんはとても元気、私は作り笑い(-_-;)

こんな登り下りが15kmほど連続しています。気持ちが萎えている私は坂は全部歩きです。まだ半分あるのにね。

ペースの遅い私に併せてもらうのは申し訳なく、TH2さんには先に行ってもらい、坂の頂上で待ってもらう。
この繰り返しが以後続きます。実はもう坂を下るのもしんどくなっていました。

53km地点、ここで左足に異変が訪れます。
今まで故障した場所とは全く違う左足の甲、左足指が地面に接地するたびに甲に痛みが伝わってきます。その左足を庇って走ることで右足の脹脛横が痙攣しそうになります。今までロードを走っている時に痙攣したことはないし、今ここでの痙攣は致命傷になりそう。
59km地点。
島の東岸、ほぼ中央にある城ヶ島。地区の沖にある城ヶ島は、土庄町にあるエンジェルロードほど有名ではありませんが、干満差により、干潮時には陸続きになります。地元の人が城ヶ島への取り付け道などを整備し、希望の道と名付けられています。
石碑にはこのように記されています。
「城ヶ島へは干潮になると歩いて渡ることのできる道が現れます。世界でも数少ない、天然のトンボロ現象です。自然と道が開けることから希望を持ちつづけ、実現を祈りながらこの道を歩けば願いがかなうと言われています」
思わず鐘を鳴らしました。

しかし、しかし、現実は甘くないのか(*_*;
2度、3度、そんな兆候が訪れては消えていましたが、60km直前の坂の上でとうとう1回目の足攣りが発生。TH2さんのシューズに攣った足を置き前かがみに足を伸ばして何とかセーフ。しかし、坂を下り終わってまたまた足が攣りました。ここでもTH2さんに助けていただき何とか走れるようになりましたが、この先どうなるだろうと心配に。
やっと60km地点に到着。そこには自販機とビールケースで作った簡易腰掛がありました。
そこで井戸端会議をしていたおばあさん2人が我々に席を譲ってくれて今回始めて腰掛けることができました。四万十川ウルトラで言うところのカヌー館です(笑)
ここで長めの休憩を取りました。
ここまで、アクエリアスと水のみでしたが、コーラ一気飲み。するとどうでしょう~コーラって魔法の水だと思います。疲れた体がリセットしたような気になる(笑)
そのうえ、TH2さんからミニあんぱん2ケとゼリーをいただき補給もできました。左足甲の痛みはますます酷くなりましたが、足攣りは消え、以後ゴールまで攣ることはありませんでしたヽ(^。^)ノ
これは、希望の道の鐘のおかげかな・・・・
続きます。
結果から言うと、何とかゴールしたということでその目的は果たせたと思ってます。
走った結果・・・
100kmの地点タイム13時間56分40秒
101.84km島一周のタイム14時間13分52秒

スタート前からフィニッシュするまでを振り返ります。
10月14日、小豆島に向けて、17時45分丸亀発の電車で高松に向かいました。
コンビニでアルコールとつまみ、今晩の夕食を買って、18時50分発の小豆島土庄港行きのフェリーに乗り込みました。時間にしてわずか1時間の船旅ですが、船内で飲みながら、周りの観光客らしき人が目に入ると旅行気分が掻き立てられます。
私のサポートをしてくれるTH2さんも一緒です(笑)
土庄港に着き、コンビニで今晩の打合せ用アルコールとつまみ、明日の朝食を購入し、今夜宿泊する旭屋旅館へ。
昭和を感じさせる、思わずホッコリする旅館です。

着くなり、ひとっ風呂。
早速打合せ開始。私は飲み物が足りなくなり、旅館の自販機へ。これが余計だったかもね"(-""-)"

予定では21時就寝でしたが、打合せが長引き(^_^;)布団に入ったのが22時30分。すぐ寝入ったのですが、1時15分トイレのため目覚め、再度布団の中に入るも、あれこれ考えてしまい、以降眠れず。結局、睡眠時間2時間45分。THさんも1時30分から眠れなかったらしい。
眠れないので2時半くらいからテーピングや持ち物チェックなど準備に取りかかりました。出発は4時でしたので、3時頃朝食のソーセージパンとコロッケパンを頂きます。
トイレは小のみ(-_-;)
4時に旅館を出て、観光協会のコインローカーへ荷物を預け、いよいよ小豆島一周に向けて4時13分スタートしました。

500mぐらい進んだところで、今しがた出発した土庄港の交通標識が出現(@_@)反対方面へ走っていましたね(^o^;
以後、要所はTH2さんがスマホで進む方向を確認してくれたので間違うことはありませんでしたが、一人で走っていたら迷っていたと思います。
街を抜けると辺りは街灯もなく真っ暗。用意したヘッドライトはスタートでもゴールでも役に立ちましたが、当初夜通し走る計画もありましたが、無謀だったかもしれませんね。

スタートして10kmは土庄港の周りをほぼ一周します。ここまでキロ6分ペース。
夜も開けてきて、ようやく海が顔を見せてくれました。

その後も淡々と走りますが、TH2さんが気を使って話しかけてくれるので気が紛れました。
池田港から南へ進み吉野崎港。ここまで20km。キロ6分18秒ペースできましたが、ここから峠越えの連続が始まります。というか、島の周囲は一部を除きアップダウンの連続です。
小豆島一周コースには高い山を越えるようなことはありません。しかし、峠が連続していて最大167mとそれほどの標高差ではありませんが、このアップダウンが連続していて徐々に脚も気持ちも削ってくれます(¯―¯٥)
今回走ったコースの累積標高は2077mでした。

当初、キロ7分で走りきろうと思ってましたが、スタートして20km以降からはその考えは打ち砕かれました。
これから向かう釈迦ケ鼻の半島コースは、今回の小豆島一周コースの中でも2番目、3番目に高い峠が連続しています。
その急な峠が刺激になったのか、お腹の調子が徐々に悪くなりました(;´Д`)
冷汗も・・・
峠を下り終えた25km地点の手前、三都港。ここには瀬戸内国際芸術祭の作品「潮耳荘」がありました。
何と作品の近くには簡易トイレも(+_+)

ここでしばし休憩。その後も、名勝があるたびに立ち寄ったりしたため、最後はゴール時間が大幅にずれることになったのは言うまでもありません(;´Д`)

これで何とかお腹は復活。半島を回り込み、依然細かなアップ・ダウンは続きますが、平坦な道に出たと思ったら、そこにも瀬戸芸の作品「境界線の庭」がありました。バックの景色も最高ですね。

そしてまた(;´Д`)ハァハァ言いながら峠を登りますが、そこには絶景。

このあと半島を北上して、小豆島でもとりわけ風光明媚で、オリーブ園やオリーブ公園、オリーブビーチのある内海湾方面へ向かいます。36kmぐらいだったと思いますが、TH2さんが準備があるので先に行きますと猛然とダッシュ。それから私は一人旅、峠を抜けて、オリーブビーチを眺めながら走りますが気温も上昇、日射しがキツくて汗が出る出る、その汗が左目に入り、しみることこの上なし。ほとんどゴールまで汗の侵入は続き、走り終わった時には左目は真っ赤になっていました。
TH2さんとの待ち合わせ場所である小豆島オリーブユースホステルに到着。ここまで約40km、とくに大きなダメージなし。あらためて再スタートです!
ここから数キロは今回のコースで最も走りやすいコースでしたヽ(´エ`)ノ


436号線を内海湾を見ながら走ります。
ここでは、道路脇に自生しているオリーブがたわわの実を付けていて感動~
毎年5月に開催されるオリーブマラソンのコースの一部を走りました。3年前に応援に来たことが思い出されました。

ここまで口に入れたのは、朝食に食べたパン2個のみ。そろそろ補給しなきゃとセブン内海店へ行きましたが、おにぎりはすでに売り切れ(@_@)
そんなばかな・・・
理由はすぐに分かりました。この日小豆島では秋祭り太鼓大奉納というお祭りが島内各地で行われていて、コンビニの食べ物はほとんど買い占められてました。おまけにトイレは長蛇の列(@_@)

1kmほど進むとセブン馬木店がありました。ゴールまでの残り55kmにコンビニはここがラスト。ここでもおにぎりは品薄でしたが、かろうじて1個購入。TH2さんは、おにぎりと、ミニあんぱん購入。
どうしよう、おにぎりもう少し買おうかと思いましたが、まだ店があるだろうと思いコンビニを後に。この時、これが大きな間違いだとわかるよしもなし。
45km地点、オリーブマラソンのスタート・ゴール地点でもある坂手港に到着。ここはジャンボフェリーも運行しているし、観光案内所に売店でもあるかと思い行ってみましたが閉まってました(泣)フェリーが発着する時だけ開くのかしら~
この後、商店らしき店は見当たらなく、たまにある定食屋さんにも「休業」の看板(@_@。
そうです、お祭りは島内至る所で行われていて、今日は商売なんかしている場合ではないのです。ということは、この先、補給はなしということですね。しかもこの先は今回のコースでも最も峠が集中している箇所で、その最後にはコース最大の峠が待っています。
ここでちょうど半分、50km地点。TH2さんはとても元気、私は作り笑い(-_-;)

こんな登り下りが15kmほど連続しています。気持ちが萎えている私は坂は全部歩きです。まだ半分あるのにね。

ペースの遅い私に併せてもらうのは申し訳なく、TH2さんには先に行ってもらい、坂の頂上で待ってもらう。
この繰り返しが以後続きます。実はもう坂を下るのもしんどくなっていました。

53km地点、ここで左足に異変が訪れます。
今まで故障した場所とは全く違う左足の甲、左足指が地面に接地するたびに甲に痛みが伝わってきます。その左足を庇って走ることで右足の脹脛横が痙攣しそうになります。今までロードを走っている時に痙攣したことはないし、今ここでの痙攣は致命傷になりそう。
59km地点。
島の東岸、ほぼ中央にある城ヶ島。地区の沖にある城ヶ島は、土庄町にあるエンジェルロードほど有名ではありませんが、干満差により、干潮時には陸続きになります。地元の人が城ヶ島への取り付け道などを整備し、希望の道と名付けられています。
石碑にはこのように記されています。
「城ヶ島へは干潮になると歩いて渡ることのできる道が現れます。世界でも数少ない、天然のトンボロ現象です。自然と道が開けることから希望を持ちつづけ、実現を祈りながらこの道を歩けば願いがかなうと言われています」
思わず鐘を鳴らしました。

しかし、しかし、現実は甘くないのか(*_*;
2度、3度、そんな兆候が訪れては消えていましたが、60km直前の坂の上でとうとう1回目の足攣りが発生。TH2さんのシューズに攣った足を置き前かがみに足を伸ばして何とかセーフ。しかし、坂を下り終わってまたまた足が攣りました。ここでもTH2さんに助けていただき何とか走れるようになりましたが、この先どうなるだろうと心配に。
やっと60km地点に到着。そこには自販機とビールケースで作った簡易腰掛がありました。
そこで井戸端会議をしていたおばあさん2人が我々に席を譲ってくれて今回始めて腰掛けることができました。四万十川ウルトラで言うところのカヌー館です(笑)
ここで長めの休憩を取りました。
ここまで、アクエリアスと水のみでしたが、コーラ一気飲み。するとどうでしょう~コーラって魔法の水だと思います。疲れた体がリセットしたような気になる(笑)
そのうえ、TH2さんからミニあんぱん2ケとゼリーをいただき補給もできました。左足甲の痛みはますます酷くなりましたが、足攣りは消え、以後ゴールまで攣ることはありませんでしたヽ(^。^)ノ
これは、希望の道の鐘のおかげかな・・・・
続きます。
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